2020年4月27日月曜日

数字を根拠に語ることの大切さ

「100人切った」で喜ぶな!感染者数が日曜に下がるのは「途上国並み」「日本の恥」と大学長が問題提起
コロナ減少の中韓、経済復旧加速 日本は出遅れ、景気悪化追い打ち
東京 13日ぶり100人以下に 検査少ない? 自粛要請効果?

なんと言いますか、憶測で語っているだけなのか印象操作を目的にしているのか、よくわからない記事を未だに目にしますね。4/26~27現在においても感染は拡大傾向であり自粛の効果なんて出ていないし、そもそもPCR検査数だって全然増えていない……と言いたげな内容です。

新型コロナウイルス国内感染の状況

個人的に、ここのデータが一番見やすくてわかりやすいと思うんですが、7日移動平均線を見ると傾向が一発でわかるんですよね。
新規の感染者数は、4/14~17あたりを境にすでに減少傾向に転じています。これは、最初の緊急事態宣言が発出されてから7~10日後にあたり、潜伏期間が1週間前後とされている新型コロナウイルスの傾向と一致します。
PCR検査数にしても、3月は1,000人/日前後で推移していたものが、4月後半は4,000人/日を安定して超えています。(これで充分かは別の問題として)検査数が確実に増えている中で、新規感染者数は減少傾向にあることがわかります。
因果関係を完全に説明することは困難ですが、緊急事態宣言による自粛要請が効果を生んでいる可能性は充分に考えられるわけです。

もちろん予断を許さない状況が続いているのは事実ですし、感染が縮小傾向だからと楽観的になったら二次爆発を引き起こす可能性も充分にありますので、「だから大丈夫」などと言い出すのは(今時点では)害悪でしかないかなとは思います。
ですが、数字に基づかない論拠を振りかざして(思い込みで)「感染は拡大し続けている」とか「PCR検査数が全く増えていない」とか言い出すのは、もっと害悪ではないかと愚考する次第です。

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