「WiFi常時ONはバッテリーを消費する」というのはよく言われ、多くのキャリア公式サイトでもそのような記述が見られるのですが、実態として、どれくらい消費するのかを定量的に説明しているサイトが見つからないので、手持ちのAndroidスマホで試してみました。
というのも、先日、WiFiをONにしたまま出かけて、帰宅時に気づいたのですが、あまり過剰にバッテリーを消費してなかったんですね。10年以上前ならいざ知らず、最近はきちんと電源管理されているので、WiFi常時ONでもじつは大丈夫なのではないか……という疑問を持ったわけです。
今回は、
- 充電100%からスタート
- モバイルをONにした上で、WiFi常時ONと常時OFFでそれぞれバッテリーの減りを計測
- 計測時間は、自宅→会社→自宅の約14時間
- au WiFiとタウンWiFiをインストール済み
- 通勤途中の野良WiFiに一時的に接続する可能性あり
- 会社に接続可能なWiFiは無い(少なくとも12時間はWiFi接続無し状態が継続)
- 操作は一切しない(バッテリー残量確認のみ)
という条件で試行したところ、
常時ON :100% → 100%(7時間後) → 98%(14時間後)
常時OFF:100% → 100%(7時間後) → 98%(14時間後)
と、ONでもOFFでも変わらないという結果になりました。
計測時間が短すぎて差が丸められてしまっている可能性はありますが、ことさら「WiFi常時ONはバッテリーを消費する!」と騒ぎ立てるほどの有意差は無いというのが今回の結論です。
AndroidのバージョンやSoCでも変わると思いますので、全てのスマホで同様の結果になるかは不明ですが、あまり気にせずWiFi接続ツールをインストールしてWiFi常時ONにしても問題無い気がします。