2024年6月8日土曜日

ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉

あまり観に行くつもりは無かったのですが、評判が良さそうなので観に行ってきました。


ただ、うーん、個人的評価はいいとこ60点。圧倒的に『ROAD TO THE TOP』の方が面白かったです。

全体的にダイジェスト感が強く、構成としても展開優先で話に入り込みづらかったです。とくに、ダービーを勝った後、ジャングルポケットがアグネスタキオンに勝てない自分の亡霊に取り憑かれる展開が唐突で、これなら、アグネスタキオンをもっとヒール役として後半まで引っ張るべきだったんじゃないかと思います。
また、史実を無視すると、ジャパンカップを作品の区切りにする理由付けも薄くて、テイエムオペラオーをもっとまんべんなく登場させて、作品のラストレースにする意味付けを丁寧にしてほしかったです。ぶっちゃけ、史実でジャングルポケットが(テイエムオペラオーに)勝ったから、以上の理由が見当たりませんでした。

史実ありきで物語を作る都合はわかりますが、全体的に、史実の料理の仕方がシングレやRTTと比べると物足りなくて、レースの演出も今一歩という感じでした。アグネスタキオンはわりとしっかりと理由付けできてるのに、肝心のジャングルポケットは「史実がこうだったから、展開はこうなっちゃいました」みたいに見えるんですよね。
細かいことを言うと、ジャパンカップもみんな序盤からかかりすぎてて苦笑いしました。1000メートルくらいまでは落ち着いてレースしましょうよ。このあたりも、展開優先で演出がおざなりになってる印象を受けました。

あと、これはあまり言わない方がいいかもしれませんがあえて言うと、ジャングルポケット役の藤本侑里さんが、ジャングルポケット役として主役を張るには演技力が圧倒的に足りてない。アグネスタキオン役の上坂すみれさんやフジキセキ役の松井恵理子さんに完全に食われてました。

個人的に一番盛り上がったのは皐月賞で、その後は、ほとんど惰性で観てました。
アグネスタキオンの映画として評価したら80点、ジャングルポケットの映画として評価すると40点で、間を採って60点という評価です。

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