2021年8月22日日曜日

『ウマ娘 シンデレラグレイ』がめちゃくちゃ面白い

ウマ娘はゲームもやってなければアニメも見てなくて、せいぜい実況動画を見ているくらいです。キャラは多少わかる程度。

ですが、『ウマ娘 シンデレラグレイ』がめちゃくちゃ面白い。

床屋でたまたまヤンジャンを読んで、たまたま読んだエピソードがちょうど中京盃(作中で、オグリキャップが中央へ行く転機となるレース)だったのですが、この1話だけで確信しました。ヤンジャンで追いかけつつ、単行本(電子)も買ってます。

基本的に史実を元に構成されているので、現時点では1988年当時の状況がベースになっています。このあたりは、アニメ版のウマ娘と違うところ。

物語序盤は、カサマツ時代に唯一オグリキャップに土を付けたフジマサマーチ(現実馬はマーチトウショウ)との戦い。カサマツ最終レースとなったゴールドジュニアでのフジマサマーチとの戦いは、何回読んでも泣けます。

そして今は、「芦毛は走らない」と言われていた時代、奇しくも同時期に頭角を現した2人(頭)の芦毛、《怪物》オグリキャップと《白い稲妻》タマモクロスの最強対決が描かれています。
コミックス4巻は、天皇賞・秋出走直前まで。ヤンジャン連載は、ジャパンカップの少し前まで話が進んでいます。

史実を元に構成している=当時のレース結果がそのままネタバレなんですが、むしろ結果を知った上で読む方が面白いかもしれません。

私は競馬って、競走馬の名前はそこそこわかるものの、こういう「歴史」の部分をあまり知らなかったのですが、オグリキャップとタマモクロスの戦いぶりを見ると、本当に「事実は小説よりも奇なり」と言いますか、「ドラマにしてくれ」と言わんばかりの展開なんですよね。これは、笠松時代のマーチトウショウとの戦いぶりにも言えることなんですが。
こういうところが、人間に置き換えることでとても面白いドラマになってるんですよね。競走馬の美少女化という点だけ取り上げるとイロモノなんですが、『シンデレラグレイ』に関しては擬人化が最高に活きていると思います。

コミックスは、一点だけ残念なところとして、もうちょっとレースにコマを割いて欲しいな……と思うのですが、1戦1戦全部を丁寧に書くと話がまったく進まなくなってしまうので、なかなか悩ましいところかもしれません。

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