2016年10月29日土曜日

たしかにアニメの本数は多すぎるとは思うけど

声優・中田譲治が提言「本数減らしてスケジュール管理を」

難しい問題とは思いますが、作品が減ったからといって、1作品あたりの売上が増えるとは限りません。
アニメの市場規模の拡大は、アニメ本数も影響していると思っていて、ニッチな作品が減って受け皿が無くなると、市場規模そのものが小さくなる可能性はあるわけです。そうなれば、それこそジリ貧。

結局、安くても仕事を受けなければ生きていけない制作会社に低予算で仕事を投げれば、低品質でも採算ラインが下がるので商売が成り立つという計算が働くと、粗製濫造という状態になるわけです。
しかし、予算が増えれば採算ラインも上がるので、より失敗が許されなくなります。そうすると、ニッチな作品や挑戦的な作品は、おそらく相対的に減るんだろうなと考えると、それだけでもアニメの魅力を低下させてしまうように思います。
簡単に言えば、『この素晴らしい世界に祝福を!』みたいな(低予算で作ったらうっかりヒットしてしまった)アニメは、今以上に生まれにくくなるでしょう。

何らか改革が必要なのは間違い無いでしょうし、たしかにアニメの本数は多すぎると思うのですが、おそらく本数を減らすことを前提に議論してはいけないんだろうなとも思うしだいです。

0 件のコメント:

コメントを投稿